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[2003.05.28]
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iTMS雑感
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▼AppleのiTunes Music Storeはまだ半人前(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/pers/story/0,2000047682,20054683,00.htm
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iTMSはいろいろなことを考えさせてくれる,いい機会を与えてくれた。まぁ,当の本人である音楽業界がちゃんと考えているかどぉかは知らないけど:-D。
quote:アップル社はiTunes ミュージック・ストア(iTMS)のためにレコード会社から天才的なライセンスを取得したが,それはいままでの音楽購入のプロセスとまるで変わらない。現在の音楽業界はリリースされる楽曲の2%で,全売上の80%を占めている。未来の音楽ストアは,消費者によりよい情報を与えることで,無名アーティストを出世させて売り上げを伸ばせるかもしれない。またiTMSがけなしているラプソディのようなサービスにも素晴らしい部分があり,新しい音楽マーケティング方法はまだたくさんある。
●この記事で云っていることはおおむね当たっていて,iTMSの「売り方」は,昨日までとなにも変わっていない。30秒の試聴ができるなんて,30秒をきいたから買うなんてことはまずない。もしかしたら,いままでの売り方と変わらない点が,ユーザーに逆な意味での安心感を与えているだけなのかも。●先日売られていたマックピープル誌でiTMSの開始を受けて,国内のレコード会社にアンケートをしていたのが興味深かった。おおむね回答は,提案されたら検討するけど参加するかどうかはまた別,という感じが強くて,それ以上に積極的なところは皆無。まっ,わかりきってることだけどね。
●なるほど記事にある,アマゾン・コムのような消費者がコメントを寄せるやり方は,いいかもしれない。もちろんそれを100%信じるようなことはしないけど,買おうかどぉか迷っていたときに,誰かのよい評判を聞いて買うことはある。せっかくオンラインでつながっているんだから,その情報をシェアする仕組みがiTMSに組み込まれてもいいはずだ。ある曲が支持されている量なんてiTMSではわからず,Winnyでキャッシュされて検索で引っ掛かる量で判断した方が確実なのが現状だ。●記事の最後の方にちょっとあるが,音楽自体に広告的価値を付けるのは難しいかもしれないが,それを販売するサイトに広告的価値を付けるのは,まだやりやすい。そしてそれを徹底して行えば,音楽はタダでもやっていける(過去記事)。個人的には,それがネット上で音楽が生き残るためのゴール,だと思うけどね。
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